信号変換を実行するための統合されたフィルタバンク
专利摘要:
信号変換を実行するための統合されたフィルタバンクは、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンドを受け取るインタフェースを含むことが可能である。また、この統合されたフィルタバンクは、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントを含むことも可能である。また、統合されたフィルタバンクは、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての補完的処理を実行する補完的モジュールを含むことも可能である。また、この統合されたフィルタバンクは、再構成可能な変換コンポーネント、及び補完的モジュールの構成を制御するインタフェースコマンドコントローラを含むことも可能である。 公开号:JP2011505581A 申请号:JP2010517197 申请日:2008-07-18 公开日:2011-02-24 发明作者:エディ・エル・ティー・チョイ;サミール・クマール・グプタ;サン−ウク・リュ;スレシュ・デヴァラパリ;ニディシュ・ラマチャンドラ・カマス 申请人:クアルコム,インコーポレイテッド; IPC主号:G10L19-00
专利说明:
[0001] 本開示は、一般に、コンピュータ及びコンピュータ関連の技術に関する。より具体的には、本開示は、移動コンピューティングデバイス、ポータブルメディアプレーヤ、MP3プレーヤ、PDAなどを含むコンピューティングデバイスにおいて利用されることが可能なオーディオ処理技術に関する。] [0002] (関連出願) 本特許出願は、2007年7月19日に出願され、本出願の譲受人に譲渡され、参照により明確に本明細書に組み込まれている「UNIFIEDDOMAIN CONVERSION FOR DIGITAL AUDIOPLAYBACKSYSTEM」という名称の米国特許仮出願第60/950,775号の優先権を主張する。] 背景技術 [0003] オーディオ処理という用語は、オーディオ信号の処理を指すことが可能である。オーディオ信号とは、オーディオ、すなわち、人間の聴覚の範囲内にあるサウンドを表す電気信号である。オーディオ信号は、いずれかであることが可能である。] [0004] 米国特許仮出願第60/950,775号] 先行技術 [0005] 「Information Technology - Generic coding of moving pictures and associated audio」、ISO/IECJTC1/SC29 WG11MPEG、International Standard ISO/IEC IS13818-7、Part 7: advanced audio coding(AAC)、1997年 H.S.Malvar、「Signal processing with lapped transforms」、1992年 3GPP TS 26.410、「General audio codec audio processing functions; Enhanced aacPlus general audio codec; Floating-pointANSI-C code」、2005年 「Information Technology - Generic coding of moving pictures and associated audio」、ISO/IEC JTC1/SC29 WG11 MPEG、International Standard ISO/IEC IS13818-3、Part 3: Audio、1994年 K.Konstantinides、「Fast subband filtering in MPEG audio coding」、IEEE Signal Processing Letter、vol.1、26〜28頁、1994年 ISO/IEC JTC1/SC29 WG11 MPEG、「Text of ISO/IEC 14496-3:2001/AMD 1:2003, bandwidth extension」、2003年11月] 課題を解決するための手段 [0006] 本発明の特徴によれば、信号変換を実行するための統合されたフィルタバンクであって、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取るインタフェースと、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントと、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する前記信号変換の一部としての補完的処理を実行する補完的モジュールと、前記再構成可能な変換コンポーネントの構成、前記補完的モジュールの構成、及び前記補完的モジュールが接続され、実行される順序を制御するインタフェースコマンドコントローラとを含む統合されたフィルタバンクが提供される。] 図面の簡単な説明 [0007] 統合されたフィルタバンクを利用するオーディオ再生システムを示す図である。 統合されたフィルタバンクを利用する別のオーディオ再生システムを示す図である。 図2のシステム内のいくつかのコンポーネントの可能な一実装例を示す図である。 図2のシステム内のいくつかのコンポーネントの可能な別の実装例を示す図である。 統合されたフィルタバンクブロック及びインタフェースコマンドコントローラの例を示す図である。 図3の統合されたフィルタバンクブロック及びインタフェースコマンドコントローラの可能な一実装例を示す図である。 AACビットストリームの復号の際に使用される周波数-時間変換のための可能な1つのアプローチを示す図である。 IMDCT(逆修正離散コサイン変換)及びオーバラップ/加算プロセスを実行するための可能な1つのアプローチを示す図である。 IMDCT(逆修正離散コサイン変換)及びオーバラップ/加算プロセスを実行するための可能な1つのアプローチを示す図である。 IMDCT(逆修正離散コサイン変換)及びオーバラップ/加算プロセスを実行するための可能な1つのアプローチを示す図である。 IMDCT(逆修正離散コサイン変換)及びオーバラップ/加算プロセスを実行するための可能な1つのアプローチを示す図である。 AACビットストリームが復号される際に、周波数-時間変換が統合されたフィルタバンクブロックによって実施され得る可能な1つの様態を示す図である。 AACビットストリームが復号される際の周波数-時間変換のための方法を示す図である。 図7に示される方法に対応する機能実現手段(means-plus-function)ブロックを示す図である。 MP3ビットストリームを復号することの一部としての周波数-時間変換のための可能な1つのアプローチを示す図である。 MP3ビットストリームを復号することの一部としての合成多相フィルタリングの一態様を示す図である。 MP3ビットストリームが復号される際に、周波数-時間変換が統合されたフィルタバンクブロックによって実施され得る可能な1つの様態を示す図である。 MP3ビットストリームが復号される際の周波数-時間変換のための方法を示す図である。 図12に示される方法に対応する機能実現手段ブロックを示す図である。 HE-AACビットストリームまたはHE-AAC v2ビットストリームを復号することの一部としての周波数-時間変換及び時間-周波数変換のための可能な1つのアプローチを示す図である。 HE-AACビットストリームまたはHE-AAC v2ビットストリームが復号される際に、周波数-時間変換及び時間-周波数変換が統合されたフィルタバンクブロックによって実施され得る可能な1つの様態を示す図である。 HE-AACビットストリームまたはHE-AAC v2ビットストリームが復号される際の周波数-時間変換及び時間-周波数変換のための方法を示す図である。 図16に示される方法に対応する機能実現手段ブロックを示す図である。 WMAビットストリームまたはWMA Proビットストリームを復号することの一部としての周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換のための可能な1つのアプローチを示す図である。 WMAビットストリームまたはWMA Proビットストリームが復号される際に、周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換が統合されたフィルタバンクブロックによって実施され得る可能な1つの様態を示す図である。 WMAビットストリームまたはWMA Proビットストリームが復号される際の周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換のための方法を示す図である。 図20に示される方法に対応する機能実現手段ブロックを示す図である。 統合されたフィルタバンクブロックの別の例を示す図である。 移動デバイスにおいて利用されることが可能な様々なコンポーネントを示す図である。] 実施例 [0008] 信号変換を実行するための統合されたフィルタバンクが、開示される。この統合されたフィルタバンクは、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取るインタフェースを含むことが可能である。また、この統合されたフィルタバンクは、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントを含むことも可能である。また、統合されたフィルタバンクは、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての補完的処理を実行する補完的モジュールを含むことも可能である。また、統合されたフィルタバンクは、再構成可能な変換コンポーネントの構成、補完的モジュールの構成、及び補完的モジュールが接続され、実行される順序を制御するインタフェースコマンドコントローラを含むことも可能である。] [0009] また、信号変換を実行する統合されたフィルタバンクを実施するための方法も、開示される。この方法は、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取ることを含むことが可能である。また、この方法は、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての少なくとも1つの変換を実行することを含むことも可能である。また、この方法は、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての補完的処理を実行することを含むことも可能である。また、この方法は、その少なくとも1つの変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントの構成、その補完的処理を実行する補完的なモジュールの構成、及び補完的なモジュールが接続され、実行される順序を制御することを含むことも可能である。] [0010] また、信号変換を実行する統合されたフィルタバンクを実施するための装置も、開示される。この装置は、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取るための手段を含むことが可能である。また、この装置は、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての少なくとも1つの変換を実行するための手段を含むことも可能である。また、この装置は、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての補完的処理を実行するための手段を含むことも可能である。また、この装置は、その少なくとも1つの変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントの構成、その補完的処理を実行する補完的なモジュールの構成、及び補完的なモジュールが接続され、実行される順序を制御するための手段を含むことも可能である。] [0011] また、統合されたフィルタバンクを実施するためのコンピュータ可読媒体も、開示される。このコンピュータ可読媒体は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取らせる命令を含むことが可能である。また、これらの命令は、プロセッサに、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての少なくとも1つの変換を実行させることも可能である。また、これらの命令は、プロセッサに、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての補完的処理を実行させることも可能である。また、これらの命令は、プロセッサに、その少なくとも1つの変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントの構成、その補完的処理を実行する補完的なモジュールの構成、及び補完的なモジュールが接続され、実行される順序を制御させることも可能である。] [0012] また、統合されたフィルタバンクを実施するための集積回路も、開示される。この集積回路は、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取るように構成されることが可能である。また、この集積回路は、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての少なくとも1つの変換を実行するように構成されることも可能である。また、この集積回路は、その複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての補完的処理を実行するように構成されることも可能である。また、この集積回路は、その少なくとも1つの変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントの構成、その補完的処理を実行する補完的なモジュールの構成、及び補完的なモジュールが接続され、実行される順序を制御するように構成されることも可能である。] [0013] 図1は、統合されたフィルタバンクを利用するオーディオ再生システム100を示す。システム100は、コア復号プロセッサ104と共に示される。コア復号プロセッサ104は、入力オーディオビットストリーム102を処理して、復号されたPCM(パルス符号変調)サンプル106を出力するように構成されることが可能である。] [0014] コア復号プロセッサ104は、様々な異なるフォーマットの圧縮されたオーディオを復号するように構成されることが可能である。コア復号プロセッサ104によってサポートされることが可能な圧縮されたオーディオフォーマットのいくつかの例には、MPEG-1オーディオ層3(MP3)、アドバンストオーディオコーディング(Advanced Audio Coding : AAC)、高効率AAC(High Efficiency AAC :HE-AAC)、高効率AACバージョン2(HE-AACバージョン2 : HE-AAC v2)、ウィンドウズ(登録商標)メディアオーディオ(Windows(登録商標) Media Audio : WMA)、WMA Pro、Dolby AC-3、Dolby eAC-3、デジタルシアターシステムズ(Digital Theater System : DTS)などが含まれる。オーディオフォーマットのこのリストは、単に例として与えられる。本明細書で説明される方法は、本明細書で特にリストアップされるオーディオフォーマットに加えて、他のオーディオフォーマットの復号の際に使用されてもよい。] [0015] いくつかの圧縮されたオーディオフォーマットに関する復号ステップが、図1に示される。例えば、WMA Proビットストリーム102aを復号することには、ハフマン復号108、逆量子化110、スペクトル処理112、周波数-時間変換114a、時間-周波数変換114b、周波数拡張処理116、チャネル拡張処理118、及び別の周波数-時間変換114aが関与して、復号されたPCMサンプル106aをもたらすことが可能である。] [0016] 別の例として、WMAビットストリーム102bを復号することには、ハフマン復号108、逆量子化110、スペクトル処理112、及び周波数-時間変換114aが関与して、復号されたPCMサンプル106bをもたらすことが可能である。] [0017] 別の例として、AACビットストリーム102cを復号することには、ハフマン復号108、逆量子化110、スペクトル処理112、及び周波数-時間変換114aが関与して、復号されたPCMサンプル106cをもたらすことが可能である。] [0018] 別の例として、HE-AACビットストリーム102dを復号することには、ハフマン復号108、逆量子化110、スペクトル処理112、周波数-時間変換114a、時間-周波数変換114b、スペクトル帯域複製処理120、及び別の周波数-時間変換114aが関与して、復号されたPCMサンプル106dをもたらすことが可能である。] [0019] 別の例として、HE-AAC v2ビットストリーム102eを復号することには、ハフマン復号108、逆量子化110、スペクトル処理112、周波数-時間変換114a、時間-周波数変換114b、スペクトル帯域複製処理120、パラメトリックステレオ処理122、及び別の周波数-時間変換114aが関与して、復号されたPCMサンプル106eをもたらすことが可能である。] [0020] 別の例として、MP3ビットストリーム102fを復号することには、ハフマン復号108、逆量子化110、及び周波数-時間変換114aが関与して、復号されたPCMサンプル106fをもたらすことが可能である] [0021] 周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換114以外の復号ステップは、コア復号プロセッサ104によって実行されることが可能である。周波数-時間変換及び時間-周波数変換114は、統合されたフィルタバンクブロック124によって実行されることが可能である。つまり、時間-周波数変換または周波数-時間変換が、入力オーディオビットストリーム102を復号するプロセスの一部として実行されるべき場合はいつでも、コア復号プロセッサ104が、統合されたフィルタバンクブロック124に呼び出しを行い、フィルタバンクブロック124が、対応する変換を実行することが可能である。統合されたフィルタバンクブロック124は、復号されているオーディオビットストリーム102のフォーマットにかかわらず、すべての変換114を実行することができ得る。つまり、統合されたフィルタバンクブロック124は、様々なタイプの圧縮されたオーディオフォーマットに関する変換114を実行するように構成されることが可能である。] [0022] コア復号プロセッサ104と統合されたフィルタバンクブロック124との間にインタフェース115が示される。インタフェース115は、コア復号プロセッサ104と統合されたフィルタバンクブロック124との間の通信を円滑にする。コア復号プロセッサ104は、インタフェース115を介して統合されたフィルタバンクブロック124に周波数-時間変換コマンドまたは時間-周波数変換コマンド117を送信することが可能である。統合されたフィルタバンクブロック124は、コア復号プロセッサ104から変換コマンド117を受信したことに応答して、対応する変換を実行することが可能である。一度統合されたフィルタバンクブロック124が変換を実行すると、フィルタバンクブロック124は、変換プロセスを終えたことを示すメッセージをコア復号プロセッサ104に送り返すことが可能である。このメッセージは、インタフェース115を介して送られることが可能である。] [0023] 図2は、統合されたフィルタバンクを利用する別のオーディオ再生システム200を示す。システム200は、MP3復号ブロック226a、AAC/HE-AAC/HE-AAC v2復号ブロック226b、及びWMA/WMA Pro復号ブロック226cと共に示される。MP3復号ブロック226a、AAC/HE-AAC/HE-AAC v2復号ブロック226b、及びWMA/WMA Pro復号ブロック226cは、それぞれ、MP3ビットストリーム202a、AAC/HE-AAC/HE-AACビットストリーム202b、及びWMA/WMA Proビットストリーム202cに関して、時間-周波数変換及び/または周波数-時間変換以外の復号ステップを実行するように構成されることが可能である。統合されたフィルタバンクブロック224は、時間-周波数変換及び/または周波数-時間変換を実行するように構成されることが可能である。統合されたフィルタバンクブロック224が、復号されたPCMサンプル206を出力することが示される。] [0024] 図2Aを参照すると、統合されたフィルタバンク224は、プロセッサ205によって実施されることが可能である。プロセッサ205は、設定可能なメモリ空間207と電子的に通信することが可能である。] [0025] 各タイプの復号器に関して、不揮発性メモリ217の中に格納された別個のファームウェアイメージ209が存在し得る。例えば、WMA Pro復号器に対応するファームウェアイメージ209a、WMA復号器に対応するファームウェアイメージ209b、AAC復号器に対応するファームウェアイメージ209c、HE-AAC復号器に対応するファームウェアイメージ209d、HE-AAC v2復号器に対応するファームウェアイメージ209e、MP3復号器に対応するファームウェアイメージ209fなどが存在し得る。] [0026] オーディオビットストリーム102が復号されている場合、プロセッサ205は、適切な復号器に対応するファームウェアイメージ209をメモリ空間207に読み込むことが可能である。例えば、MP3ビットストリーム102fが復号されている場合、プロセッサ205は、MP3ファームウェアイメージ209fをメモリ空間207に読み込むことが可能である。] [0027] メモリ空間207は、復号中に様々な種類の情報を格納するのに使用されることが可能である。例えば、オーディオビットストリーム202が、メモリ空間207の中に格納されることが可能である。別の例として、PCMサンプル213(復号プロセスの最終結果であることが可能であり、更に/または復号プロセスの中間段階の間に生成することが可能である)が、メモリ空間207の中に格納されることが可能である。別の例として、復号プロセス中に利用されることが可能な係数215が、メモリ空間207の中に格納されることが可能である。] [0028] 代替案として、図2Bを参照すると、統合されたフィルタバンク224は、図2Bに示される第1のプロセッサ205a及び第2のプロセッサ205bなどの、複数のプロセッサにまたがって実施されることが可能である。設定可能なメモリ空間207は、第1のプロセッサ205aと第2のプロセッサ205bとの間で共有されることが可能である。また、不揮発性メモリ217が、第1のプロセッサ205aと第2のプロセッサ205bとの間で共有されることも可能である。] [0029] 本明細書で使用される「プロセッサ」という用語は、ARMプロセッサなどの任意の汎用のシングルチップマイクロプロセッサもしくはマルチチップマイクロプロセッサ、またはデジタルシグナルプロセッサ(DSP)、マイクロコントローラ、プログラマブルゲートアレイなどの任意の専用マイクロプロセッサを指すことが可能である。一部の構成では、統合されたフィルタバンク224の機能を実行するために、プロセッサ(例えば、ARMプロセッサとDSP)の組合せを使用することが可能である。] [0030] 図3は、統合されたフィルタバンク324の例を示す。統合されたフィルタバンクブロック324は、図1のオーディオ再生システム100内の統合されたフィルタバンクブロック124として使用されることが可能であり、更に/または図2のオーディオ再生システム200内の統合されたフィルタバンクブロック224として使用されることが可能である。] [0031] 統合されたフィルタバンクブロック324は、変換コンポーネント328と共に示される。変換コンポーネント328は、再構成可能であり、すなわち、変換コンポーネント328は、様々なタイプの変換を実施するように様々な様態で構成されることが可能である。再構成可能な変換コンポーネント328によって実施され得る変換のいくつかの例には、タイプI離散コサイン変換(DCT-I変換)、タイプII離散コサイン変換(DCT-II変換)、タイプIII離散コサイン変換(DCT-III変換)、タイプIV離散コサイン変換(DCT-IV変換)、高速フーリエ変換(FFT)などが含まれる。] [0032] また、統合されたフィルタバンクブロック324は、様々な補完的モジュール330と共に示される。これらの補完的モジュール330は、置換などの様々な補完的処理動作を実行することが可能である。これらの補完的モジュール330(例えば、置換を実施する補完的モジュール330)の内の少なくともいくつかのモジュールの特定の構成は、再構成可能な変換コンポーネント328によって実施されている変換のタイプに応じて変わり得る。] [0033] 図示されるとおり、インタフェースコマンドコントローラ329は、再構成可能な変換コンポーネント328、及び補完的モジュール330の内の少なくともいくつかに、制御信号331を送ることが可能である。任意の所与の時点で再構成可能な変換コンポーネント328によって実施される変換は、インタフェースコマンドコントローラ329から受け取られる制御信号331によって決まり得る。更に、補完的モジュール330の内の少なくともいくつかのモジュール330(例えば、置換を実施する補完的モジュール330)の構成は、インタフェースコマンドコントローラ329から受け取られる制御信号331によって決まり得る。また、制御信号331は、様々なコンポーネントの間で適切なデータパス接続を確立させることも可能である。また、制御信号331は、それらのコンポーネントが実行される順序を指定することも可能である。] [0034] 図3において、統合されたフィルタバンク324は、様々なタイプの変換を実施するように様々な様態で構成されることが可能である再構成可能な変換コンポーネント328を含む。しかし、代替案として、統合されたフィルタバンクは、再構成可能な変換コンポーネント328の代わりに、単一の、再構成可能でない変換コンポーネントだけを使用して実施されてもよい。つまり、統合されたフィルタバンクは、単一の変換を実施するように構成された変換コンポーネント、及び対応する補完的モジュールを使用して実施されてもよい。] [0035] 図3に示される統合されたフィルタバンク324を再び参照すると、インタフェースコマンドコントローラ329が補完的モジュール330a、330b、330d、330e、330gに送る2つの別々の制御信号331が存在し得る。第1の信号は、構成を変更するコマンドを含むことが可能である。第2の信号は、この構成変更を実施するのに使用され得る特定のパラメータを含むことが可能である。代替案として、インタフェースコマンドコントローラ329は、補完的モジュール330a、330b、330d、330e、330gに単一の制御信号331を送ってもよく、この単一の制御信号は、構成を変更するコマンドと、この構成変更を実施するための特定のパラメータの両方を含んでもよい。] [0036] 補完的モジュール330は、最適化されたオーバラップ/加算動作を実行するコンポーネント330aを含むことが可能である。このコンポーネント330aは、最適化されたオーバラップ/加算動作コンポーネント330aと呼ばれることが可能である。最適化されたオーバラップ/加算動作については、後段で説明される。] [0037] また、補完的モジュール330は、修正離散コサイン変換(MDCT変換)と関係のあり得る置換を実行するコンポーネント330bを含むことも可能である。このタイプの置換は、MDCT置換と呼ばれることが可能であり、更にこの置換を実行するコンポーネント330bは、MDCT置換コンポーネント330bと呼ばれることが可能である。MDCT置換については、後段で説明される。] [0038] また、補完的モジュール330は、解析多相フィルタリングを実行するコンポーネント330cを含むことも可能である。このコンポーネント330cは、解析多相フィルタリングコンポーネント330cと呼ばれることが可能である。解析多相フィルタリングについては、後段で説明される。] [0039] また、補完的モジュール330は、解析フィルタバンクを実施することと関係のあり得る置換を実行するコンポーネント330dを含むことも可能である。このタイプの置換は、解析フィルタバンク置換と呼ばれることが可能であり、更にこの置換を実行するコンポーネント330dは、解析フィルタバンク置換コンポーネント330dと呼ばれることが可能である。解析フィルタバンク置換については、後段で説明される。] [0040] また、補完的モジュール330は、合成フィルタバンクを実施することと関係のあり得る置換を実行するコンポーネント330eを含むことも可能である。このタイプの置換は、合成フィルタバンク置換と呼ばれることが可能であり、更にこの置換を実行するコンポーネント330eは、合成フィルタバンク置換コンポーネント330eと呼ばれることが可能である。合成フィルタバンク置換については、後段で説明される。] [0041] また、補完的モジュール330は、DCT-II変換を実行するコンポーネント330fを含むことも可能である。このコンポーネント330fは、DCT-II変換コンポーネント330fと呼ばれることが可能である。] [0042] また、補完的モジュール330は、MP3ビットストリームが復号されている際に合成フィルタバンクを実施することと関係のあり得る置換を実行するコンポーネント330gを含むことも可能である。このタイプの置換は、MP3置換と呼ばれることが可能であり、更にこの置換を実行するコンポーネント330gは、MP3置換コンポーネント330gと呼ばれることが可能である。MP3置換については、後段で説明される。] [0043] また、補完的モジュール330は、合成多相フィルタリングを実行するコンポーネント330hを含むことも可能である。このコンポーネント330hは、合成多相フィルタリングコンポーネント330hと呼ばれることが可能である。合成多相フィルタリングについては、後段で説明される。] [0044] 統合されたフィルタバンクブロック324内の様々な機能ブロックは、ハードウェアで実施されることが可能である。代替案として、これらの機能ブロックは、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されてもよい。更に代替案として、これらの機能ブロックは、ハードウェアとソフトウェアの組合せによって実行されてもよい。] [0045] 図3Aを参照すると、インタフェースコマンドコントローラ329は、第1のプロセッサ305aによって実施されることが可能であり、更に統合されたフィルタバンク324は、第2のプロセッサ305bによって実施されることが可能である。第1のプロセッサ305aは、例えば、ARMプロセッサであることが可能であり、第2のプロセッサ305bは、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)であることが可能である。代替案として、インタフェースコマンドコントローラ329及び統合されたフィルタバンク324は、単一のプロセッサによって実施されてもよい。] [0046] 設定可能なメモリ空間307及び/または不揮発性メモリ317が、第1のプロセッサ305aと第2のプロセッサ305bとの間で共有されることが可能である。設定可能なメモリ空間307は、図2A及び図2Bに示される設定可能なメモリ空間207と同様であることが可能であり、更に不揮発性メモリ317は、図2A及び図2Bに示される不揮発性メモリ217と同様であることが可能である。] [0047] 第1のプロセッサと第2のプロセッサ305a〜b、設定可能なメモリ空間307、及び不揮発性メモリ317は、1つまたは複数のバスによって結合されることが可能である。単一のバス319が、図3Aに示される。] [0048] 次に、様々なタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに対して時間-周波数変換及び/または周波数-時間変換を実行するために、統合されたフィルタバンクブロック(例えば図3に示される統合されたフィルタバンクブロック324など)がどのように使用され得るかを示す、いくつかの実施例が説明される。これらの実施例は、DCT-IV変換に基づく実装例と関係する。例えば、図3の統合されたフィルタバンクブロック324を参照すると、これらの実施例は、再構成可能な変換コンポーネント328がDCT-IV変換を実施するように構成されるものと見なす。しかし、他の変換が、DCT-IV変換の代わりに使用されてもよい。例えば、DCT-I変換、DCT-II変換、DCT-III変換、DCT-IV変換、FFTなどが、使用されることが可能である。DCT-IV変換に基づく実装例と関係する特定の詳細の説明は、本開示の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。] [0049] 第1の実施例は、AACビットストリームを復号することの一部として周波数-時間変換を実行することと関係する。このことは、逆修正離散コサイン変換(IMDCT変換)を実行し、その後にオーバラップ/加算動作を実行することを含むことが可能である。このことは、ISO/IECJTC1/SC29 WG11MPEG、International Standard ISO/IEC IS13818-7、Part 7:advanced audio coding(AAC)、1997において発表されている「Information Technology - Generic coding of moving pictures and associated audio」という題名の論文において説明されている。] [0050] このオーバラップ/加算動作は、IMDC変換結果の前半に合成ウインドウの立ち上がり部分を掛けること、前のフレーム(すなわち、1フレームだけ遅延しているサンプル)からのIMDC変換結果の後半に合成ウインドウのテーリング(tailing :すそ引き)部分を掛けること、及びこれらの積を合計することを含むことが可能である。現在のフレームからのIMDCT変換結果の第2の部分は、次のフレーム再構成のために保存されることが可能である。] [0051] AACビットストリームを復号することの一部としての周波数-時間変換に関するこのアプローチは、図4に示される。修正離散コサイン変換(MDCT)係数446が、IMDCT変換コンポーネント448に供給されることが示される。IMDCT変換コンポーネント448の出力は、オーバラップ/加算コンポーネント450に供給されることが示される。より具体的には、IMDCT変換コンポーネント448の出力は、乗算器466aに供給されることが示され、乗算器466aは、IMDCT変換結果に合成ウインドウの立ち上がり部分を掛ける。また、IMDCT変換コンポーネント448の出力は、フレーム遅延コンポーネント464に供給されることも示され、フレーム遅延コンポーネント464は、IMDCT変換コンポーネント448の出力を1フレームだけ遅延させる。フレーム遅延コンポーネント464の出力は、乗算器466bに供給されることも示され、乗算器466bは、IMDCT変換コンポーネント448の遅延された出力に合成ウインドウのテーリング部分を掛ける。乗算器466a、466bの出力は、加算器468によって合計されることが示される。PCMサンプル406が、加算器468から出力されることが示される。] [0052] IMDCT変換は、DCT-IV変換を実行し、次に、IMDCT置換と呼ばれ得る置換を実行することによって実施されることが可能である。このことは、1992年に発表されたH.S.Malvarによる「Signal processing with lapped transforms」という題名の論文において説明されている。DCT-IV変換は、式(1)に従って実行されることが可能である。] [0053] ] [0054] ただし、X(k)及びu(n)は、それぞれ、DCT-IV入力及びDCT-IV出力であり、更にNは、DCT-IVの次数である。] [0055] IMDCT置換が、図5Aないし図5Cと関連して示される。図5Aは、NポイントMDCT係数X(k)552が、IMDCTコンポーネント548に入力として供給されることを示す。IMDCTコンポーネント548の出力は、2Nポイント時間サンプルy(n)554として示される。] [0056] 2Nポイント時間サンプルy(n)554は、オーバラップ/加算コンポーネント550に入力として供給されることが示される。オーバラップ/加算コンポーネント550の出力は、NポイントPCMサンプルx(n)556として示される。] [0057] 前述したとおり、IMDCT変換は、DCT-IV変換を実行し、その後にIMDCT置換を実行することによって実施されることが可能である。図5Bは、NポイントMDCT係数X(k)552が、DCT-IV変換コンポーネント528に入力として供給されることを示す。DCT-IV変換コンポーネント528の出力は、Nポイント時間サンプルu(n)558として示される。Nポイント時間サンプルu(n)558は、IMDCT置換コンポーネント560に入力として供給されることが示される。IMDCT置換コンポーネント560の出力は、2Nポイント時間サンプルy(n)554として示される。2Nポイント時間サンプルy(n)554は、オーバラップ/加算コンポーネント550に入力として供給されることが示される。オーバラップ/加算コンポーネント550の出力は、NポイントPCMサンプルx(n)556として示される。] [0058] 図5Cは、IMDCT置換をより詳細に示す。特に、図5Cは、IMDCT置換コンポーネント560に対する入力、すなわち、Nポイント時間サンプルu(n)558と、IMDCT置換コンポーネント560の出力、すなわち、2Nポイント時間サンプルy(n)554との間の関係を示す。] [0059] IMDCT置換とオーバラップ/加算動作は、一緒に組み合わされることが可能である。このことは、2005年1月に公表された3GPP TS 26.410、「General audio codec audio processing functions; Enhanced aacPlus general audio codec; Floating-pointANSI-C code」において説明されている。もたらされる組合せは、最適化されたオーバラップ/加算動作と呼ばれることが可能である。この最適化されたオーバラップ/加算動作は、2Nポイント時間サンプルy(n)554を格納することなしに、Nポイント時間サンプルu(n)558をNポイントPCMサンプルx(n)556に変換することを含み得る。このため、最適化されたオーバラップ/加算動作は、オーバラップ/加算動作と比べて、50パーセントのメモリ節約をもたらすことが可能である。] [0060] 図5Dは、DCT-IV変換コンポーネント528から出力されるNポイント時間サンプルu(n)558が、最適化されたオーバラップ/加算動作を実行するコンポーネント530に供給されることを示す。NポイントPCMサンプルx(n)556が、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント530から出力されることが示される。] [0061] 図6は、様々な復号器において使用される周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換が統合されたフィルタバンクブロック624によって実施され得る可能な1つの様態を示す。統合されたフィルタバンクブロック624は、図3の統合されたフィルタバンクブロック324と同様である。統合されたフィルタバンクブロック624は、再構成可能な変換コンポーネント628、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント630a、MDCT置換コンポーネント630b、解析多相フィルタリングコンポーネント630c、解析フィルタバンク置換コンポーネント630d、合成フィルタバンク置換コンポーネント630e、DCT-II変換コンポーネント630f、MP3置換コンポーネント630g、及び合成多相フィルタリングコンポーネント630hと共に示される。] [0062] 前述したとおり、AACビットストリームに関して周波数-時間変換を実行することは、IMDCT変換を実行した後、オーバラップ/加算動作を実行することを含むことが可能である。このことは、DCT-IV変換を実行し、次に、最適化されたオーバラップ/加算動作を実行することによって達成されることが可能である。次に、これらの動作を実行するために、統合されたフィルタバンクブロック624がどのように使用されることが可能であるかを示す実施例が説明される。] [0063] インタフェースコマンドコントローラ629が、制御信号631を再構成可能な変換コンポーネント628に送ることが可能である。制御信号631は、図6に破線で示される。制御信号631は、再構成可能な変換コンポーネント628を、DCT-IV変換を実施するように構成することが可能である。] [0064] また、インタフェースコマンドコントローラ629は、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント630a、MDCT置換コンポーネント630b、解析フィルタバンク置換コンポーネント630d、合成フィルタバンク置換コンポーネント630e、及びMP3置換コンポーネント630gに制御信号631を送ることも可能である。制御信号631は、これらの補完的モジュール630a、630b、630d、630e、630gを、再構成可能な変換コンポーネント628によって実施されている特定の変換(例えば、DCT-IV変換)に依存する置換を実施するように構成することが可能である。また、制御信号631は、特定の順序でこれらのコンポーネントの実行を引き起こすことが可能である。データパス接続、ならびにこれらのコンポーネントの実行が行われる順序が、以下により詳細に説明される。] [0065] MDCT係数652が、再構成可能な変換コンポーネント628(前述したとおり、DCT-IV変換のために構成されることが可能である)に入力として供給されることが可能である。MDCT係数652は、インタフェース615を介して受信されることが可能である。MDCT係数652は、統合されたフィルタバンクブロック624に送られることが可能であるか、あるいは統合されたフィルタバンクブロック624によってフェッチされることが可能である。インタフェース615は、図1のオーディオ再生システム100におけるインタフェース115であることが可能である。再構成可能な変換コンポーネント628は、前述したとおり、DCT-IV変換を実行することが可能である。再構成可能な変換コンポーネント628の出力は、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント630aに供給されることが示される。最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント630aは、前述したとおり、最適化されたオーバラップ/加算動作を実行することが可能である。PCMサンプル656が、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント630aから出力されることが示される。] [0066] 図7は、AACビットストリームが復号される際の周波数-時間変換のための方法700を示す。方法700は、統合されたフィルタバンクブロック624によって実施されることが可能である。] [0067] 方法700は、MDCT係数652を受け取ること(702)、ならびにIMDCT変換及びオーバラップ/加算動作を実行すること(704)を含むことが可能である。前述したとおり、IMDCT変換及びオーバラップ/加算動作を実行すること(704)は、DCT-IV変換を実行すること(706)、及び最適化されたオーバラップ/加算動作を実行すること(708)によって達成されることが可能である。また、方法700は、PCMサンプル656を出力すること(710)を含むことも可能である。] [0068] 前述した図7の方法700は、図8に示される機能実現手段(means-plus-function)ブロック800に対応する様々なハードウェア及び/またはソフトウェアのコンポーネント及び/またはモジュールによって実行されることが可能である。つまり、図7に示されるブロック702ないし710は、図8に示される機能実現手段ブロック802ないし810に対応する。] [0069] 次の実施例は、MP3ビットストリームを復号することの一部として周波数-時間変換を実行することと関係する。このことは、IMDCTを実行すること、オーバラップ/加算動作を実行すること、及び、次に、合成フィルタバンクを実施することを含むことが可能である。このことは、1994年に公表されたISO/IECJTC1/SC29 WG11MPEG、International Standard ISO/IEC IS13818-3、「Information Technology - Generic coding of moving pictures and associated audio」、Part 3: Audioにおいて説明されている。] [0070] MP3ビットストリームを復号することの一部としての周波数-時間変換に関するこのアプローチは、図9に示される。MDCT係数952が、IMDCT/OLA(オーバラップ/加算)コンポーネント972に入力として供給されることが示される。IMDCT/OLAコンポーネント972は、サブバンド行列974を出力することが示される。合成フィルタバンク976は、サブバンド行列974をPCMサンプル956に変換することが可能である。] [0071] 次に、合成フィルタバンク976の可能な1つの実装例が説明される。合成フィルタバンク976を実施することは、バッファシフト動作を実行することを含むことが可能であり、この動作は、以下の擬似コードによって表されることが可能である。] [0072] すなわち、(i=1023; i<64; i--)に関して、 V[i]=V[i-64];] [0073] また、合成フィルタバンク976を実施することは、サブバンドサンプルSkに関して行列演算を実行することを含むことも可能であり、この演算は、以下の擬似コードによって表されることが可能である。] [0074] すなわち、(i=0; i<64; i++)に関して、] [0075] この行列演算は、DCT-II変換を実行すること、及び次に、MP3置換と呼ばれ得る置換を実行することによって実施されることが可能である。このことは、IEEE Signal Processing Letter、vol.1、26〜28頁、1994年において発表された、K.Konstantinidesによる「Fast subband filtering inMPEG audio coding」という題名の論文において説明されている。DCT-II変換は、以下の式(2)に従って実行されることが可能であり、更に置換は、以下の式(3)に従って実行されることが可能である。] [0076] ] [0077] また、合成フィルタバンク976を実施することは、合成多相フィルタリングを実行することを含むことも可能である。合成多相フィルタリングは、図10に示されるように、与えられたサンプルバッファV1079からサンプルベクトルU1078を構築すること、及び次に、プロトタイプローパスフィルタ係数Wによるウインドウ処理(windowing)動作、及びサンプル計算動作を実行して、32個のPCMサンプルベクトルSを出力することを含むことが可能である。ウインドウ処理動作及びサンプル計算動作は、以下の擬似コードによって表されることが可能である。] [0078] すなわち、(i=0; i<512; i++)に関して、 U[i]=V[i]*W[i]] [0079] (j=0; j<32; j++)に関して、] [0080] 図11は、MP3ビットストリームが復号される際に、周波数-時間変換が統合されたフィルタバンクブロック1124によって実施され得る可能な1つの様態を示す。統合されたフィルタバンクブロック1124は、図3の統合されたフィルタバンクブロック324と同様である。統合されたフィルタバンクブロック1124は、再構成可能な変換コンポーネント1128、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1130a、MDCT置換コンポーネント1130b、解析多相フィルタリングコンポーネント1130c、解析フィルタバンク置換コンポーネント1130d、合成フィルタバンク置換コンポーネント1130e、DCT-IIコンポーネント1130f、MP3置換コンポーネント1130g、及び合成多相フィルタリングコンポーネント1130hと共に示される。] [0081] 前述したとおり、MP3ビットストリームに関して周波数-サブバンド変換を実行し、次にサブバンド-時間変換を実行することは、IMDCTを実行し、その後にオーバラップ/加算動作を実行することを含むことが可能である。このことは、DCT-IV変換を実行すること、及び次に、最適化されたオーバラップ/加算動作を実行することによって達成されることが可能である。次に、これらの動作を実行するために、統合されたフィルタバンクブロック1124がどのように使用されることが可能であるかを示す実施例が説明される。] [0082] インタフェースコマンドコントローラ1129は、再構成可能な変換コンポーネント1128に制御信号1131を送ることが可能である。制御信号1131は、図11に破線で示される。制御信号1131は、再構成可能な変換コンポーネント1128を、DCT-IVを実施するように構成することが可能である。] [0083] また、インタフェースコマンドコントローラ1129は、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1130a、MDCT置換コンポーネント1130b、解析フィルタバンク置換コンポーネント1130d、合成フィルタバンク置換コンポーネント1130e、及びMP3置換コンポーネント1130gに制御信号1131を送ることも可能である。制御信号1131は、これらの補完的モジュール1130a、1130b、1130d 1130e、及び1130gを、DCT-IVに依存する置換を実施するように構成することが可能である。また、制御信号1131は、これらの様々なコンポーネントの間で適切なデータパス接続を確立させることも可能である。また、制御信号1131は、特定の順序でこれらのコンポーネントの実行を引き起こすことも可能である。データパス接続、ならびにこれらのコンポーネントの実行が行われる順序が、以下により詳細に説明される。] [0084] MDCT係数1152が、再構成可能な変換コンポーネント1128(前述したとおり、DCT-IVのために構成されることが可能である)に入力として供給されることが可能である。MDCT係数1152は、インタフェース1115を介して受け取られることが可能である。MDCT係数1152は、統合されたフィルタバンクブロック1124に送られることが可能であるか、あるいは統合されたフィルタバンクブロック1124によってフェッチされることが可能である。インタフェース1115は、図1のオーディオ再生システム100におけるインタフェース115であることが可能である。再構成可能な変換コンポーネント1128は、前述したとおり、DCT-IV変換を実行することが可能である。再構成可能な変換コンポーネント1128の出力は、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1130aに供給されることが示される。最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1130aは、前述したとおり、最適化されたオーバラップ/加算動作を実行することが可能である。サブバンドサンプル1180が、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1130aから出力されることが示される。次に、サブバンドサンプル1180は、合成フィルタバンクに入力としてフィードバックされることが可能である。] [0085] 前述したとおり、合成フィルタバンクを実施することは、DCT-II変換、及びMP3置換と呼ばれ得る置換によって実施され得る行列演算を実行することを含むことが可能である。このため、サブバンドサンプル1180は、DCT-II変換コンポーネント1130fに入力としてフィードバックされることが可能である。DCT-II変換コンポーネント1130fは、前述したとおり、サブバンドサンプル1180に関してDCT-II変換を実行することが可能である。DCT-II変換は、前述の式(2)に従って実行されることが可能である。図11に示されるとおり、DCT-II変換コンポーネント1130fは、DCT-II変換を効率的に実行するために、再構成可能な変換コンポーネント1128(前述したとおり、DCT-IV変換のために構成されることが可能である)を利用することが可能である。] [0086] DCT-II変換コンポーネント1130fの出力は、MP3置換コンポーネント1130gに供給されることが示される。MP3置換コンポーネント1130gは、前述したとおり、MP3置換を実行することが可能である。MP3置換は、前述の式(3)に従って実行されることが可能である。] [0087] 前述したとおり、合成フィルタバンクを実施することは、合成多相フィルタリングを実行することを含むことも可能である。このため、MP3置換コンポーネント1130gの出力は、合成多相フィルタリングコンポーネント1130hに供給されることが示される。合成多相フィルタリングは、前述したとおり、実行されることが可能である。PCMサンプル1156は、合成多相フィルタリングコンポーネント1130hから出力されることが示される。] [0088] 図12は、MP3ビットストリームが復号される際の周波数-時間変換のための方法1200を示す。方法1200は、統合されたフィルタバンクブロック1124によって実施されることが可能である。] [0089] 方法1200は、MDCT係数1152を受け取ること(1202)、ならびにIMDCT及びオーバラップ/加算動作を実行すること(1204)を含むことが可能である。前述したとおり、IMDCT及びオーバラップ/加算動作を実行すること(1204)は、DCT-IV変換を実行すること(1206)、及び最適化されたオーバラップ/加算動作を実行すること(1208)によって達成されることが可能である。] [0090] また、方法1200は、合成フィルタバンク976を実施すること(1210)を含むことも可能である。また、合成フィルタバンク976を実施すること(1210)は、行列演算を実行することを含むことも可能であり、この行列演算は、DCT-II変換を実行すること(1212)、及び次に、MP3置換と呼ばれ得る置換を実行すること(1214)によって実施されることが可能である。また、合成フィルタバンク976を実施すること(1210)は、合成多相フィルタリングを実行すること(1216)を含むことも可能である。また、方法1200は、PCMサンプル1156を出力すること(1218)を含むことも可能である。] [0091] 前述した図12の方法1200は、図13に示される機能実現手段ブロック1300に対応する様々なハードウェア及び/またはソフトウェアのコンポーネント及び/またはモジュールによって実行されることが可能である。つまり、図12に示されるブロック1202ないし1218は、図13に示される機能実現手段ブロック1302ないし1318に対応する。] [0092] 次の実施例は、HE-AACビットストリームまたはHE-AAC v2ビットストリームを復号することの一部として周波数-時間変換及び時間-周波数変換を実行することと関係する。この説明において、「HE-AACタイプのビットストリーム」という用語は、HE-AACビットストリームまたはHE-AAC v2ビットストリームのことを指す。] [0093] HE-AACタイプのビットストリームを復号することの一部として周波数-時間変換及び時間-周波数変換を実行することは、IMDCTを実行すること、オーバラップ/加算動作を実行すること、解析フィルタバンクを実施すること、及び合成フィルタバンクを実施することを含むことが可能である。このことは、2003年11月に公表されたISO/IECJTC1/SC29 WG11MPEG、「Text of ISO/IEC 14496-3:2001/AMD 1:2003, bandwidth extension」において説明されている。図14を参照すると、MDCT係数1452が、IMDCT/OLA(オーバラップ/加算)コンポーネント1472に入力として供給されることが示される。IMDCT/OLAコンポーネント1472は、PCMサンプル1456aを出力することが示される。] [0094] PCMサンプル1456aは、解析フィルタバンクコンポーネント1482に入力として供給されることが示される。解析フィルタバンクコンポーネント1482は、サブバンド行列1480aを出力することが示される。] [0095] サブバンド行列1480aは、スペクトル帯域複製コンポーネント1484によって処理されることが示される。スペクトル帯域複製コンポーネント1484は、サブバンド行列1480bを出力することが示される。] [0096] サブバンド行列1480bは、合成フィルタバンクコンポーネント1486に入力として供給されることが示される。合成フィルタバンクコンポーネント1486は、PCMサンプル1456bを出力することが示される。] [0097] 解析フィルタバンクの可能な1つの実装例は、解析バッファシフト、解析多相フィルタリング、及び行列演算を含むことが可能である。解析バッファシフトは、新たなサンプルのための場所を空けて、逆の順序で新たなサンプルを追加することを含むことが可能である。このことは、以下の式(4)及び式(5)に従って行われることが可能である。] [0098] すなわち、n=0ないし319-32に関して、 x[n+32]=x[n] (4)] [0099] n=0ないし31に関して、 x[32-n]=(次のサンプル) (5)] [0100] 解析多相フィルタリングは、解析バッファの中に格納されたサンプルに、プロトタイプローパスフィルタ係数によるウインドウ処理動作を適用すること、及び部分和を実行することを含むことが可能である。このことは、以下の式(6)及び(7)に従って行われることが可能である。] [0101] すなわち、n=0ないし319に関して、 Z[n]=x[n]*C[n] (6)] [0102] n=0ないし63に関して、] [0103] 次に、解析フィルタバンクを実施することは、以下の式(8)によって表され得る行列演算を実行することによって達成されることが可能である。] [0104] k=0ないし63に関して、] [0105] この行列演算は、解析フィルタバンク置換と呼ばれ得る置換を実行すること、及び次に、DCT-IV変換を実行することによって実施されることが可能である。解析フィルタバンク置換は、以下の式(9)、式(10)、及び式(11)に従って実行されることが可能である。] [0106] ] [0107] DCT-IV変換は、以下の式(12)に従って実行されることが可能である。式(8)に示されるサブバンドサンプルは、以下の式(13)によって獲得されることが可能である。] [0108] ] [0109] この合成フィルタバンクは、MP3ビットストリームを復号することに関連して前述した合成フィルタバンクと同様に実施されることが可能である。前述したとおり、この合成フィルタバンクを実施することには、行列演算と、その後に続く合成多相フィルタリングを含むことが可能である。しかし、MP3ビットストリームに関する合成フィルタバンクの実装例と、HE-AACタイプのビットストリームに関する合成フィルタバンクの実装例との間には、いくつかの違いが存在する可能性がある。例えば、HE-AACタイプのビットストリームの場合、バッファサイズは1280であることが可能であり(MP3ビットストリームの場合、バッファサイズは1024であることが可能である)、多相フィルタ次数は640であることが可能であり(MP3ビットストリームの場合、多相フィルタ次数は512であることが可能である)、更に64×32のPCMサンプルが出力されることが可能である(MP3ビットストリームの場合、32×18のPCMサンプルが出力されることが可能である)。] [0110] また、HE-AACタイプのビットストリームに関する合成フィルタバンクの実装例は、MP3ビットストリームに関する合成フィルタバンクの実装例とは異なる行列演算を利用することも可能である。HE-AACタイプのビットストリームに関する行列演算は、以下の式(14)によって表されることが可能である。] [0111] n=0,1,...,127に関して、] [0112] 式(14)に対応する行列演算は、2回のDCT-IV変換と、その後に続く合成フィルタバンク置換と呼ばれ得る置換として実施されることが可能である。DCT-IV変換は、式(15)及び式(16)によって表されることが可能である。] [0113] n=0,1,...,63に関して、] [0114] 合成フィルタバンク置換は、式(17)によって表現されることが可能である。] [0115] n=0,1,...,63に関して、 x(n)=(-1)nui(n)-ur(n) (17) x(127-n)=(-1)nui(n)+ur(n)] [0116] 図15は、HE-AACタイプのビットストリームが復号される際に、周波数-時間変換及び時間-周波数変換が統合されたフィルタバンクブロック1524によって実施され得る可能な1つの様態を示す。統合されたフィルタバンクブロック1524は、図3の統合されたフィルタバンクブロック324と同様である。統合されたフィルタバンクブロック1524は、再構成可能な変換コンポーネント1528、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1530a、MDCT置換コンポーネント1530b、解析多相フィルタリングコンポーネント1530c、解析フィルタバンク置換コンポーネント1530d、合成フィルタバンク置換コンポーネント1530e、DCT-II変換コンポーネント1530f、MP3置換コンポーネント1530g、及び合成多相フィルタリングコンポーネント1530hと共に示される。] [0117] 前述したとおり、HE-AACタイプのビットストリームに関して周波数-時間変換及び時間-周波数変換を実行することは、IMDCTを実行することの後に続いて、オーバラップ/加算演算を実行することを含むことが可能である。このことは、DCT-IV変換を実行すること、及び次に、最適化されたオーバラップ/加算演算を実行することによって達成されることが可能である。また、HE-AACタイプのビットストリームに関して周波数-時間変換及び時間-周波数変換を実行することは、解析フィルタバンクを実施することを含むことも可能である。このことは、解析多相フィルタリングを実行し、その後に、解析フィルタバンク置換を実行し、その後に、DCT-IV変換を実行することによって達成されることが可能である。また、HE-AACタイプのビットストリームに関して周波数-時間変換及び時間-周波数変換を実行することは、合成フィルタバンクを実施することを含むことも可能である。前述したとおり、このことは、2回のDCT-IV変換を実行し、その後に、合成フィルタバンク置換を実行し、その後に、合成多相フィルタリングを実行することによって達成されることが可能である。次に、これらの動作を実行するために、統合されたフィルタバンクブロック1524がどのように使用されることが可能であるかを示す実施例が説明される。] [0118] インタフェースコマンドコントローラ1529が、再構成可能な変換コンポーネント1528に制御信号1531を送信することが可能である。制御信号1531は、図15に破線で示される。制御信号1531は、再構成可能な変換コンポーネント1528を、DCT-IVを実施するように構成することが可能である。] [0119] また、インタフェースコマンドコントローラ1529は、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1530a、MDCT置換コンポーネント1530b、解析フィルタバンク置換コンポーネント1530d、合成フィルタバンク置換コンポーネント1530e、及びMP3置換コンポーネント1530gに制御信号1531を送信することも可能である。制御信号1531は、これらの補完的モジュール1530a、1530b、1530d、1530e、及び1530gを、DCT-IVに依存する置換を実施するように構成することが可能である。また、制御信号1531は、これらの様々なコンポーネントの間で適切なデータパス接続を確立させることも可能である。また、制御信号1531は、特定の順序でこれらのコンポーネントの実行を引き起こすことが可能である。データパス接続、ならびにこれらのコンポーネントの実行が行われる順序が、以下により詳細に説明される。] [0120] MDCT係数1552が、再構成可能な変換コンポーネント1528(前述したとおり、DCT-IVのために構成されることが可能である)に入力として供給されることが可能である。MDCT係数1552は、インタフェース1515を介して受け取られることが可能である。MDCT係数1552は、統合されたフィルタバンクブロック1524に送られることが可能であるか、あるいは統合されたフィルタバンクブロック1524によってフェッチされることが可能である。インタフェース1515は、図1のオーディオ再生システム100におけるインタフェース115であることが可能である。再構成可能な変換コンポーネント1528は、前述したとおり、DCT-IV変換を実行することが可能である。再構成可能な変換コンポーネント1528の出力は、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1530aに供給されることが示される。最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1530aは、前述したとおり、最適化されたオーバラップ/加算動作を実行することが可能である。PCMサンプル1556が、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1530aから出力されることが示される。] [0121] 最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1530aから出力されるPCMサンプル1556aは、フィードバックされて、解析多相フィルタリングコンポーネント1530cに入力として供給されることが可能である。解析多相フィルタリングコンポーネント1530cの出力は、解析フィルタバンク置換コンポーネント1530dに入力として供給されることが示され、更に解析フィルタバンク置換コンポーネント1530dの出力は、再構成可能な変換コンポーネント1528(前述したとおり、DCT-IVのために構成されることが可能である)に入力として供給されることが示される。サブバンドサンプル1580が、再構成可能な変換コンポーネント1528から出力されることが示される。] [0122] 再構成可能な変換コンポーネント1528から出力されるサブバンドサンプル1580は、拡張されたサブバンドサンプル1557を生成するためにスペクトル帯域複製を実行するコア復号プロセッサ1504にフィードバックされることが可能である。これらの拡張されたサブバンドサンプル1557は、統合されたフィルタバンクブロック1524に入力として供給されることが可能である。また、コア復号プロセッサ1504は、合成フィルタバンクに関して要求される動作を実行するのに統合されたフィルタバンクブロック1524において要求される接続を行うコマンドを送信することも可能である。このコマンドは、統合されたフィルタバンクブロック1524に対する入力を、再構成可能な変換コンポーネント1528に対する入力とすることが可能である。再構成可能な変換コンポーネント1528の出力は、合成フィルタバンク変換コンポーネント1530eに入力として供給されることが可能である。合成フィルタバンク置換コンポーネント1530eの出力は、合成多相フィルタリングコンポーネント1530hに入力として供給されることが示される。PCMサンプル1556bが、合成多相フィルタリングコンポーネント1530hによって出力されることが示される。] [0123] 図16は、HE-AACタイプのビットストリームが復号される際の周波数-時間変換及び時間-周波数変換のための方法1600を示す。方法1600は、統合されたフィルタバンクブロック1524によって実施されることが可能である。] [0124] 方法1600は、MDCT係数1552を受け取ること(1602)、ならびにIMDCT及びオーバラップ/加算演算を実行すること(1604)を含むことが可能である。前述したとおり、IMDCT及びオーバラップ/加算演算を実行すること(1604)は、DCT-IV変換を実行すること(1606)、及び最適化されたオーバラップ/加算演算を実行すること(1608)によって達成されることが可能である。] [0125] また、方法1600は、解析フィルタバンクを実施すること(1610)を含むことも可能である。前述したとおり、解析フィルタバンクを実施することは、解析多相フィルタリングを実行すること(1612)、解析フィルタバンク置換を実行すること(1614)、及びDCT-IV変換を実行すること(1616)を含むことが可能である。解析多相フィルタリングは、前述の式(6)及び式(7)に従って実行されることが可能である。解析フィルタバンク置換は、前述の式(9)、式(10)、及び式(11)に従って実行されることが可能である。DCT-IV変換は、前述の式(12)に従って実行されることが可能である。解析フィルタバンクによって生成されるサブバンドサンプル1580は、コア復号プロセッサ1504に戻されること(1617)が可能である。] [0126] 統合されたフィルタバンクブロック1524は、拡張されたサブバンドサンプル1557を受け取ること(1619)が可能である。また、方法1600は、合成フィルタバンクを実施すること(1618)を含むことも可能である。前述したとおり、合成フィルタバンクを実施すること(1618)は、2回のDCT-IV変換を実行すること(1620)、合成フィルタバンク置換を実行すること(1622)、及び合成多相フィルタリングを実施すること(1624)を含むことが可能である。DCT-IV変換は、前述の式(15)及び式(16)に従って実行されることが可能である。合成フィルタバンク置換は、前述の式(17)に従って実行されることが可能である。合成多相フィルタリングは、前述した方法で実行されることが可能である。また、方法1600は、PCMサンプル1556bを出力すること(1526)を含むことも可能である。] [0127] 前述した図16の方法1600は、図17に示される機能実現手段ブロック1700に対応する様々なハードウェア及び/またはソフトウェアのコンポーネント及び/またはモジュールによって実行されることが可能である。つまり、図16に示されるブロック1602ないし1626は、図17に示される機能実現手段ブロック1702ないし1726に対応する。] [0128] 次の実施例は、WMAビットストリームまたはWMA Proビットストリームを復号することの一部としてドメイン変換を実行することと関係する。この説明において、「WMAタイプのビットストリーム」とは、WMAビットストリームまたはWMA Proビットストリームのことを指す。] [0129] WMAタイプのビットストリームを復号することの一部として周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換を実行することは、IMDCTを実行すること、オーバラップ/加算演算を実行すること、及びMDCTを実行することを含むことが可能である。このことが、図18に示される。MDCT係数1852aは、IMDCT/OLA(オーバラップ/加算)コンポーネント1872aに入力として供給されることが示される。IMDCT/OLAコンポーネント1872aは、PCMサンプル1856aを出力することが示される。] [0130] PCMサンプル1856aは、MDCTを実行するコンポーネント1892に入力として供給されることが示される。MDCTコンポーネント1892は、MDCT係数1852bを出力することが示される。] [0131] MDCT係数1852bは、周波数拡張処理を実行するコンポーネント1816に入力として供給されることが示される。周波数拡張処理コンポーネント1816の出力は、チャネル拡張処理を実行するコンポーネント1818に入力として供給されることが示される。チャネル拡張処理コンポーネント1818は、MDCT係数1852cを出力することが示される。] [0132] MDCT係数1852cは、別のIMDCT/OLAコンポーネント1872bに入力として供給されることが示される。IMDCT/OLAコンポーネント1872bは、PCMサンプル1856bを出力することが示される。] [0133] MDCTは、(MDCT置換と呼ばれ得る)置換を実行すること、及び次に、DCT-IV変換を実行することによって実施されることが可能である。MDCT変換は、式(18)に従って実行されることが可能である。すなわち、] [0134] n=0,1,...,127に関して、 u(n+128)=x(n)-x(255-n) (18) u(127-n)=-x(511-n)-x(n+256)] [0135] DCT-IV変換は、式(19)に従って実行されることが可能である。] [0136] すなわち、k=0,1,..., 255に関して、] [0137] 図19は、WMAタイプのビットストリームが復号される際に、周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換が統合されたフィルタバンクブロック1924によって実施され得る可能な1つの様態を示す。統合されたフィルタバンクブロック1924は、図3の統合されたフィルタバンクブロック324と同様である。統合されたフィルタバンクブロック1924は、再構成可能な変換コンポーネント1928、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1930a、MDCT置換コンポーネント1930b、解析多相フィルタリングコンポーネント1930c、解析フィルタバンク置換コンポーネント1930d、合成フィルタバンク置換コンポーネント1930e、DCT-II変換コンポーネント1930f、MP3置換コンポーネント1930g、及び合成多相フィルタリングコンポーネント1930hと共に示される。] [0138] 前述したとおり、WMAタイプのビットストリームに関して周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換を実行することは、IMDCTを実行することの後に続いて、オーバラップ/加算演算を実行することを含むことが可能である。このことは、DCT-IV変換を実行すること、及び次に、最適化されたオーバラップ/加算演算を実行することによって達成されることが可能である。また、WMAタイプのビットストリームに関して周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換を実行することは、MDCTを実行することを含むことも可能である。このことは、MDCT置換を実行すること、及び次に、DCT-IV変換を実行することによって達成されることが可能である。また、WMAタイプのビットストリームに関して周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換を実行することは、2回目のIMDCTを実行することに続いて、2回目のオーバラップ/加算演算を実行することを含むことも可能である。次に、これらの動作を実行するために、統合されたフィルタバンクブロック1924がどのように使用されることが可能であるかを示す実施例が説明される。] [0139] インタフェースコマンドコントローラ1929は、再構成可能な変換コンポーネント1928に制御信号1931を送ることが可能である。制御信号1931は、図19に破線で示される。制御信号1931は、再構成可能な変換コンポーネント1928を、DCT-IVを実施するように構成することが可能である。] [0140] また、インタフェースコマンドコントローラ1929は、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1930a、MDCT置換コンポーネント1930b、解析フィルタバンク置換コンポーネント1930d、合成フィルタバンク置換コンポーネント1930e、及びMP3置換コンポーネント1930gに制御信号1931を送ることも可能である。制御信号1931は、これらの補完的モジュール1930a、1930b、1930d、1930e、1930gを、DCT-IVに依存する置換を実施するように構成することが可能である。また、制御信号1931は、これらの様々なコンポーネントの間で適切なデータパス接続を確立させることも可能である。また、制御信号1931は、特定の順序でこれらのコンポーネントの実行を引き起こすことが可能である。データパス接続、ならびにこれらのコンポーネントの実行が行われる順序が、以下により詳細に説明される。] [0141] MDCT係数1952aが、再構成可能な変換コンポーネント1928(前述したとおり、DCT-IVのために構成されることが可能である)に入力として供給されることが可能である。MDCT係数1952aは、インタフェース1915を介して受け取られることが可能である。MDCT係数1952aは、統合されたフィルタバンクブロック1924に送られることが可能であるか、あるいは統合されたフィルタバンクブロック1924によってフェッチされることが可能である。インタフェース1915は、図1のオーディオ再生システム100におけるインタフェース115であることが可能である。再構成可能な変換コンポーネント1928は、前述したとおり、DCT-IV変換を実行することが可能である。DCT-IV変換の結果は、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1930aに供給されることが可能である。最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1930aは、前述したとおり、最適化されたオーバラップ/加算動作を実行することが可能である。PCMサンプル1956aが、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1930aから出力されることが可能である。] [0142] 最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1930aから出力されるPCMサンプル1956aは、フィードバックされて、MDCT置換コンポーネント1930bに入力として供給されることが可能である。MDCT置換コンポーネント1930bの出力は、再構成可能な変換コンポーネント1928(前述したとおり、DCT-IV変換のために構成されることが可能である)に入力として供給されることが可能である。MDCT係数1952bが、再構成可能な変換コンポーネント1928によって出力されることが示される。] [0143] 再構成可能な変換コンポーネント1928によって出力されるMDCT係数1952bは、周波数拡張処理及びチャネル拡張処理を実行するためにコア復号プロセッサ1904にフィードバックされることが可能である。コア復号プロセッサ1904は、拡張されたMDCT係数1952cを出力することが可能である。これらの拡張されたMDCT係数1952cは、統合されたフィルタバンクブロック1924に入力として供給されることが可能である。また、コア復号プロセッサ1904は、供給された入力に対してMDCTを実行するコマンドを送ることも可能である。このコマンドは、統合されたフィルタバンクブロック1924に対する入力を再構成可能な変換コンポーネント1928に対する入力とすることができ、変換コンポーネント1928は、DCT-IV変換を実行することが可能である。このDCT-IV変換の結果は、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1930aに供給されることが可能である。最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1930aは、前述したとおり、最適化されたオーバラップ/加算演算を実行することが可能である。PCMサンプル1956bが、最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント1930aから出力されることが可能である。] [0144] 図20は、WMAタイプのビットストリームが復号される際の周波数-時間変換及び/または時間-周波数変換のための方法2000を示す。方法2000は、統合されたフィルタバンクブロック1924によって実施されることが可能である。] [0145] 方法2000は、MDCT係数1952aを受け取ること(2002)、ならびにIMDCT及びオーバラップ/加算演算を実行すること(2004)を含むことが可能である。前述したとおり、IMDCT及びオーバラップ/加算演算を実行すること(2004)は、DCT-IV変換を実行すること(2006)、及び最適化されたオーバラップ/加算演算を実行すること(2008)によって達成されることが可能である。] [0146] また、方法2000は、MDCTを実行すること(2010)を含むことも可能である。前述したとおり、MDCTは、MDCT置換を実行すること(2012)、及びDCT-IV変換を実行すること(2014)によって実施されること(2010)が可能である。] [0147] MDCT係数1952bが、コア復号プロセッサ1904に戻されること(2015)が可能である。コア復号プロセッサ1904は、周波数拡張処理及びチャネル拡張処理を実行することが可能である。次に、統合されたフィルタバンクブロック1924が、拡張されたMDCT係数1952cを受け取ること(2017)が可能である。] [0148] また、方法2000は、2回目のIMDCT及びオーバラップ/加算演算を実行すること(2016)を含むことも可能である。前述したとおり、IMDCT及びオーバラップ/加算演算を実行すること(2016)は、DCT-IV変換を実行すること(2018)、及び最適化されたオーバラップ/加算演算を実行すること(2020)によって達成されることが可能である。また、方法2000は、PCMサンプル2056bを出力すること(2022)を含むことも可能である。] [0149] 前述した図20の方法2000は、図21に示される機能実現手段ブロック2100に対応する様々なハードウェア及び/またはソフトウェアのコンポーネント及び/またはモジュールによって実行されることが可能である。つまり、図20におけるブロック2002ないし2022は、図21に示される機能実現手段ブロック2102ないし2122に対応する。] [0150] 図22は、統合されたフィルタバンクブロック2224の別の実施例を示す。統合されたフィルタバンクブロック2224は、以下に説明されることを除いて、図3の統合されたフィルタバンクブロック324と同様である。統合されたフィルタバンクブロック2224は、再構成可能な変換コンポーネント2228、及び様々な補完的モジュール2230を含む。] [0151] 統合されたフィルタバンクブロック2224は、補完的モジュールの内のいくつかのモジュールの複数のセットを含む。例えば、統合されたフィルタバンクブロック2224は、最適化されたオーバラップ/加算演算コンポーネントのN個のセット、2230a(1)...2230a(N)を含む。また、統合されたフィルタバンクブロック2224は、MDCT置換コンポーネントのN個のセット、2230b(1)...2230b(N)を含む。また、統合されたフィルタバンクブロック2224は、解析フィルタバンク置換コンポーネントのN個のセット、2230d(1)...2230d(N)を含む。また、統合されたフィルタバンクブロック2224は、合成フィルタバンク置換コンポーネントのN個のセット、2230e(1)...2230e(N)を含む。また、統合されたフィルタバンクブロック2224は、MP3置換コンポーネントのN個のセット、2230g(1)...2230g(N)を含む。補完的モジュール2230の様々なセットは、再構成可能な変換コンポーネント2228によって実施される様々な変換に対応することが可能である。] [0152] また、統合されたフィルタバンクブロック2224は、解析多相フィルタリングコンポーネント2230c、DCT-II変換コンポーネント2230f、及び合成多相フィルタリングコンポーネント2230hを含む。] [0153] インタフェースコマンドコントローラ2229が、再構成可能な変換コンポーネント2228に制御信号2213を送ることが可能である。再構成可能な変換コンポーネント2228によって実施される変換は、インタフェースコマンドコントローラ2229から受け取られる制御信号2231によって決まり得る。また、制御信号2231は、これらの様々なコンポーネントの間で適切なデータパス接続を確立させることも可能である。また、制御信号2231は、特定の順序でコンポーネントの実行を引き起こすことも可能である。] [0154] また、インタフェースコマンドコントローラ2229は、スイッチ2241に制御信号2231を送ることも可能である。前述したとおり、統合されたフィルタバンクブロック2224は、補完的モジュール2230の内のいくつかのモジュールの複数のセットを含む。これらの補完的モジュールのいずれが使用されるかは、再構成可能な変換コンポーネント2228によって実施されている変換によって決まり得る。スイッチ2241は、インタフェースコマンドコントローラ2229から受け取られる制御信号2231に応じて、これらの補完的モジュール2230のいずれが使用されるべきかを選択することが可能である。図22において、スイッチ2241は、第1の最適化されたオーバラップ/加算コンポーネント2230a(1)、第1のMDCT置換コンポーネント2230b(1)、第1の解析フィルタバンク置換コンポーネント2230d(1)、第1の合成フィルタバンク置換コンポーネント2230e(1)、及び第1のMP3置換コンポーネント2230g(1)を含む補完的モジュール2230のセットを選択することが示される。] [0155] 図23は、移動デバイス2302において利用されることが可能である様々なコンポーネントを示す。移動デバイス2302は、本明細書で説明される様々な方法を実施するように構成されることが可能なデバイスの例である。] [0156] 移動デバイス2302は、移動デバイス2302の動作を制御するプロセッサ2304を含むことが可能である。プロセッサ2304は、中央処理装置(CPU)と呼ばれることも可能である。読み取り専用メモリ(ROM)とランダムアクセスメモリ(RAM)の両方を含むことが可能なメモリ2036が、プロセッサ2304に命令及びデータを供給する。また、メモリ2306の一部分が、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含むことも可能である。プロセッサ2304は、通常、メモリ2306内に格納されたプログラム命令に基づいて、論理演算及び算術演算を実行する。メモリ2306の中の命令は、本明細書で説明される方法を実施するように実行可能であり得る。] [0157] また、移動デバイス2302は、移動デバイス2302と遠隔のロケーションとの間でデータの送受信を可能にする送信機2310及び受信機2312を含むことが可能な筐体2308を含むことも可能である。送信機2310と受信機2312は組み合わされて、トランシーバ2314になり得る。アンテナ2316が、筐体2308に取り付けられて、トランシーバ2314に電気的に結合されることが可能である。また、移動デバイス2302は、複数の送信機、複数の受信機、複数のトランシーバ、及び/または複数のアンテナを含むことも可能である(図示せず)。] [0158] また、移動デバイス2302は、トランシーバ2314によって受信される信号のレベルを検出し、定量化するのに使用されることが可能な信号検出器2318を含むことも可能である。信号検出器2318は、そのような信号を合計エネルギー、擬似雑音(PN)チップ当りのパイロットエネルギー、パワースペクトル密度、及びその他の信号として検出することが可能である。また、移動デバイス2302は、信号を処理する際に使用するためのデジタルシグナルプロセッサ(DSP)2320を含むことも可能である。] [0159] 移動デバイス2302の様々なコンポーネントは、データバスに加えて電源バス、制御信号バス、及びステータス信号バスを含むことが可能なバスシステム2322によって一緒に結合されることが可能である。しかし、明瞭にするために、様々なバスは、バスシステム2322として図23に示される。] [0160] 本開示によれば、移動デバイス内の回路は、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取るように構成されることが可能である。同一の回路、異なる回路、あるいは同一の回路または異なる回路の第2のセクションが、この複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての変換を実行するように構成されることが可能である。第2のセクションは、第1のセクションに有利に結合されることが可能であるか、あるいは第2のセクションは、第1のセクションと同一の回路において実現されることが可能である。更に、同一の回路、異なる回路、あるいは同一の回路または異なる回路の第3のセクションが、この複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての補完的処理を実行するように構成されることが可能である。第3のセクションは、第1のセクション及び第2のセクションに有利に結合されることが可能であるか、あるいは第3のセクションは、第1のセクション及び第2のセクションと同一の回路において実現されることが可能である。更に、同一の回路、異なる回路、あるいは同一の回路または異なる回路の第4のセクションが、前述した機能を提供する回路、またはそのような回路のセクションの構成を制御するように構成されることが可能である。第1のセクションないし第4のセクションのいずれも、単独であるか、または組み合わせて集積回路の一部であることが可能である。] [0161] 本明細書で使用される「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含し、したがって、「決定すること」には、計算すること、算出すること、処理すること、導き出すこと、調べること、検索すること(例えば、テーブル、データベース、または別のデータ構造を検索すること)、確かめることなどが含まれることが可能である。また、「決定すること」には、受け取ること(例えば、情報を受け取ること)、アクセスすること(例えば、メモリの中のデータにアクセスすること)などが含まれることも可能である。また、「決定すること」には、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立することなどが含まれることも可能である。] [0162] 「〜に基づいて」という句は、特に明記しない限り、「〜だけに基づいて」ということは意味しない。つまり、「〜に基づいて」という句は、「〜だけに基づいて」と「少なくとも〜に基づいて」の両方を表す。] [0163] 本開示に関連して説明される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ信号(FPGA)または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートのゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートのハードウェアコンポーネント、あるいは本明細書で説明される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを使用して実施されるか、または実行されることが可能である。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることが可能であるが、代替案として、プロセッサは、任意の市販のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンであってもよい。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せとして、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せとして、複数のマイクロプロセッサとして、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサとして、または他の任意のそのような構成として実施されることも可能である。] [0164] 本開示に関連して説明される方法またはアルゴリズムのステップは、直接的にハードウェアにおいて、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールにおいて、またはこれら2つの組合せにおいて実施されることが可能である。ソフトウェアモジュールは、当技術分野において知られている任意の形態の記憶媒体の中に存在することが可能である。使用されることが可能な記憶媒体のいくつかの例には、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROMなどが含まれる。ソフトウェアモジュールは、単一の命令または複数の命令を含むことが可能であると共に、異なるいくつかのコードセグメントにわたって、異なるプログラムの間で、更に複数の記憶媒体にまたがって分散されることも可能である。記憶媒体は、プロセッサが、記憶媒体から情報を読み取ること、及び記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合されることが可能である。代替案として、記憶媒体は、プロセッサと一体化されていてもよい。] [0165] 本明細書で開示される方法は、説明された方法を実現するための1つまたは複数のステップまたはアクションを含む。方法ステップ及び/または方法アクションは、特許請求の範囲を逸脱することなく、互いに入れ替えられることが可能である。つまり、ステップまたはアクションの特定の順序が明記されない限り、特定のステップ及び/または特定のアクションの順序及び/または用法は、特許請求の範囲を逸脱することなく、変更されることが可能である。] [0166] 説明された機能は、ハードウェアで、ソフトウェアで、ファームウェアで、またはそれらの任意の組合せで実施されることが可能である。ソフトウェアで実施される場合、その機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令として格納されることが可能である。コンピュータ可読媒体は、コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であることが可能である。例として、そして限定としてではなく、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望されるプログラムコードを担持するか、または格納するのに使用されることが可能であり、更にコンピュータによってアクセスされることが可能な他の任意の媒体を含むことが可能である。本明細書で使用されるディスク(disk)及びディスク(disc)には、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザディスク(disc)、光ディスク(disk)、デジタルバーサタイルディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びBlu-ray(登録商標)ディスク(disk)が含まれると共に、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再現するのに対して、ディスク(disc)は、データをレーザを使用して光学的に再現する。] [0167] ソフトウェアまたは命令は、伝送媒体を介して伝送されることも可能である。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、電波、及びマイクロ波などの無線技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他の遠隔の信号源から伝送される場合、その同軸ケーブル、光ファイバケーブル、より対線、DSL、または赤外線、電波、及びマイクロ波などの無線技術が、伝送媒体の定義に含められる。] [0168] 更に、図8〜図9、図13〜図14、図17〜図18、及び図21〜図22によって例示される方法や技術などの、本明細書で説明される方法及び技術を実行するためのモジュール及び/または他の適切な手段は、適宜、移動デバイス及び/または基地局によってダウンロードされ得るか、更に/またはそれ以外で獲得され得ることが認識されるべきである。例えば、そのようなデバイスが、サーバに結合されて、本明細書で説明される方法を実行するための手段の転送を円滑にすることが可能である。代替案として、本明細書で説明される様々な方法は、移動デバイス及び/または基地局が、デバイスに記憶手段が結合されるか、または提供されると、これらの様々な方法を獲得することができるように、記憶手段(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、コンパクトディスク(CD)またはフロッピー(登録商標)ディスクなどの物理的記憶媒体など)を介して提供されることができる。更に、デバイスに対して本明細書で説明される方法及び技術を提供するための他の適切な任意の技術が、利用されることが可能である。] [0169] 特許請求の範囲は、以上に例示される構成及びコンポーネントそのものに限定されない、ということが理解されるべきである。特許請求の範囲を逸脱することなく、本明細書で説明されるシステム、方法、及び装置の構成、動作、及び詳細において、様々な変形、変更、及び変化が加えられることが可能である。] [0170] 100、200:オーディオ再生システム 102:入力オーディオビットストリーム 102a:WMA Proビットストリーム 102b:WMAビットストリーム 102c:AACビットストリーム 102d:HE-AACビットストリーム 102e:HE-AAC v2ビットストリーム 102f:MP3ビットストリーム 104:コア復号プロセッサ 106:復号されたPCMサンプル 108:ハフマン復号 110:逆量子化 112:スペクトル処理 114:周波数-時間変換及び時間-周波数変換 114a:周波数-時間変換 114b:時間-周波数変換 115:インタフェース 116:周波数拡張処理 117:周波数-時間変換コマンドまたは時間-周波数変換コマンド 118:チャネル拡張処理 106a、106b、106c、106d、106e、106f、206:復号されたPCMサンプル 124:統合されたフィルタバンクブロック 202:オーディオビットストリーム 202a:MP3ビットストリーム 202b:AAC/HE-AAC/HE-AACビットストリーム 202c:WMA/WMA Proビットストリーム 205:プロセッサ 207:設定可能なメモリ空間 209:ファームウェアイメージ 209a:WMA Pro復号器に対応するファームウェアイメージ 209b:WMA復号器に対応するファームウェアイメージ 209c:AAC復号器に対応するファームウェアイメージ 209d:HE-AAC復号器に対応するファームウェアイメージ 209e:HE-AAC v2復号器に対応するファームウェアイメージ 209f:MP3復号器に対応するファームウェアイメージ 213:PCMサンプル 215:係数 217:不揮発性メモリ 226a:MP3復号ブロック 226b:AAC/HE-AAC/HE-AAC v2復号ブロック 226c:WMA/WMA Pro復号ブロック 324、624、1124、1524、1924、2224:統合されたフィルタバンクブロック 328、628、1128、1528、1928、2228:再構成可能な変換コンポーネント 329、629、1129、1529、1929、2229:インタフェースコマンドコントローラ 330、630、1130、1530、1930、2230:補完的モジュール 331、631、1131、1531、1931、2231:制御信号 330a、630a、1130a、1530a、1930a:最適化されたオーバラップ/加算動作コンポーネント 330b、630b、1130b、1530b、1930b:MDCT置換コンポーネント 330c、630c、1130c、1530c、1930c、2230c:解析多相フィルタリングコンポーネント 330d、630d、1130d、1530d、1930d:解析フィルタバンク置換コンポーネント 330e、630e、1130e、1530e、1930e:合成フィルタバンク置換コンポーネント 330f、630f、1130f、1530f、1930f、2230f:DCT-II変換コンポーネント 330g、630g、1130g、1530g、1930g:MP3置換コンポーネント 330h、630h、1130h、1530h、1930h、2230h:合成多相フィルタリングコンポーネント 615、1115、1515、1915:インタフェース 652、1152、1552、1952a、1952b:MDCT係数 656、1156、1556a、1556b、1956a、1956b:PCMサンプル 1180、1580:サブバンドサンプル 1504、1904:コア復号プロセッサ 1557、1952c:拡張されたサブバンドサンプル 2241:スイッチ 2230a(1)...2230a(N):最適化されたオーバラップ/加算演算コンポーネントのN個のセット 2230b(1)...2230b(N):MDCT置換コンポーネントのN個のセット 2230d(1)...2230d(N):解析フィルタバンク置換コンポーネントのN個のセット 2230e(1)...2230e(N):合成フィルタバンク置換コンポーネントのN個のセット 2230g(1)...2230g(N):MP3置換コンポーネントのN個のセット]
权利要求:
請求項1 信号変換を実行するための統合されたフィルタバンクであって、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取るインタフェースと、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントと、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する前記信号変換の一部としての補完的処理を実行する補完的モジュールと、前記再構成可能な変換コンポーネントの構成、前記補完的モジュールの構成、及び前記補完的モジュールが接続され、実行される順序を制御するインタフェースコマンドコントローラとを含む統合されたフィルタバンク。 請求項2 前記補完的モジュールは、逆修正離散コサイン変換(IMDCT)置換と組み合わせてオーバラップ/加算演算を実行する最適化されたオーバラップ/加算コンポーネントを含む請求項1に記載の統合されたフィルタバンク。 請求項3 前記補完的モジュールは、タイプII離散コサイン変換(DCT-II変換)を実行するDCT-II変換コンポーネントと、前記DCT-II変換と置換が一緒になって行列乗算演算を実施するように構造化された該置換を実行する置換コンポーネントと、合成多相フィルタリングを実行する合成多相フィルタリングコンポーネントとを含む請求項1に記載の統合されたフィルタバンク。 請求項4 前記補完的モジュールは、合成フィルタバンク置換を実行する合成フィルタバンク置換コンポーネントと、合成多相フィルタリングを実行する合成多相フィルタリングコンポーネントとを含む請求項1に記載の統合されたフィルタバンク。 請求項5 前記補完的モジュールは、解析多相フィルタリングを実行する解析多相フィルタリングコンポーネントと、解析フィルタバンク置換を実行する解析フィルタバンク置換コンポーネントとを含む請求項1に記載の統合されたフィルタバンク。 請求項6 前記補完的モジュールは、修正離散コサイン変換(MDCT)置換を実行するMDCT置換コンポーネントを含む請求項1に記載の統合されたフィルタバンク。 請求項7 統合されたフィルタバンクの入力にフィードバックされる統合されたフィルタバンクの出力を更に含む請求項1に記載の統合されたフィルタバンク。 請求項8 移動デバイスにおいて実施される請求項1に記載の統合されたフィルタバンク。 請求項9 信号変換を実行する統合されたフィルタバンクを実施するための方法であって、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取る段階と、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての少なくとも1つ変換を実行する段階と、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する前記信号変換の一部としての補完的処理を実行する段階と、前記少なくとも1つの変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントの構成、前記補完的処理を実行する補完的モジュールの構成、及び前記補完的モジュールが接続され、実行される順序を制御する段階とを含む方法。 請求項10 前記補完的処理を実行する段階は、逆修正離散コサイン変換(IMDCT)置換と組み合わせてオーバラップ/加算演算を実行する段階を含む請求項9に記載の方法。 請求項11 前記補完的処理を実行する段階は、タイプII離散コサイン変換(DCT-II変換)を実行する段階と、前記DCT-II変換と置換が一緒になって行列乗算演算を実施するように構造化された該置換を実行する段階と、合成多相フィルタリングを実行する段階とを含む請求項9に記載の方法。 請求項12 前記補完的処理を実行する段階は、合成フィルタバンク置換を実行する段階と、合成多相フィルタリングを実行する段階とを含む請求項9に記載の方法。 請求項13 前記補完的処理を実行する段階は、解析多相フィルタリングを実行する段階と、解析フィルタバンク置換を実行する段階とを含む請求項9に記載の方法。 請求項14 前記補完的処理を実行する段階は、修正離散コサイン変換(MDCT)置換を実行する段階を含む請求項9に記載の方法。 請求項15 前記統合されたフィルタバンクの出力を前記統合されたフィルタバンクの入力にフィードバックする段階を更に含む請求項9に記載の方法。 請求項16 前記統合されたフィルタバンクは、移動デバイスにおいて実施される請求項9に記載の方法。 請求項17 信号変換を実行する統合されたフィルタバンクを実施するための装置であって、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取るための手段と、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての少なくとも1つ変換を実行するための手段と、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する前記信号変換の一部としての補完的処理を実行するための手段と、前記少なくとも1つの変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントの構成、前記補完的処理を実行する補完的モジュールの構成、及び前記補完的モジュールが接続され、実行される順序を制御するための手段とを含む装置。 請求項18 前記補完的処理を実行するための手段は、逆修正離散コサイン変換(IMDCT)置換と組み合わせてオーバラップ/加算演算を実行するための手段を含む請求項17に記載の装置。 請求項19 前記補完的処理を実行するための手段は、タイプII離散コサイン変換(DCT-II変換)を実行するための手段と、前記DCT-II変換と置換が一緒になって行列乗算演算を実施するように構造化された該置換を実行するための手段と、合成多相フィルタリングを実行するための手段とを含む請求項17に記載の装置。 請求項20 前記補完的処理を実行するための手段は、合成フィルタバンク置換を実行するための手段と、合成多相フィルタリングを実行するための手段とを含む請求項17に記載の装置。 請求項21 前記補完的処理を実行するための手段は、解析多相フィルタリングを実行するための手段と、解析フィルタバンク置換を実行するための手段とを含む請求項17に記載の装置。 請求項22 前記補完的処理を実行するための手段は、修正離散コサイン変換(MDCT)置換を実行するための手段を含む請求項17に記載の装置。 請求項23 前記統合されたフィルタバンクの出力を前記統合されたフィルタバンクの入力にフィードバックするための手段を更に含む請求項17に記載の装置。 請求項24 移動デバイスである請求項17に記載の装置。 請求項25 プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取らせ、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての少なくとも1つ変換を実行させ、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する前記信号変換の一部としての補完的処理を実行させ、更に、前記少なくとも1つの変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントの構成、前記補完的処理を実行する補完的モジュールの構成、及び前記補完的モジュールが接続され、実行される順序を制御させる統合されたフィルタバンクを実施するための命令を含むコンピュータ可読媒体。 請求項26 前記補完的処理を実行することは、逆修正離散コサイン変換(IMDCT)置換と組み合わせてオーバラップ/加算演算を実行することを含む請求項25に記載のコンピュータ可読媒体。 請求項27 前記補完的処理を実行することは、タイプII離散コサイン変換(DCT-II変換)を実行すること、前記DCT-II変換と置換が一緒になって行列乗算演算を実施するように構造化された該置換を実行すること、及び、合成多相フィルタリングを実行することを含む請求項25に記載のコンピュータ可読媒体。 請求項28 前記補完的処理を実行することは、合成フィルタバンク置換を実行すること、及び、合成多相フィルタリングを実行することを含む請求項25に記載のコンピュータ可読媒体。 請求項29 前記補完的処理を実行することは、解析多相フィルタリングを実行すること、及び、解析フィルタバンク置換を実行することを含む請求項25に記載のコンピュータ可読媒体。 請求項30 前記補完的処理を実行することは、修正離散コサイン変換(MDCT)置換を実行することを含む請求項25に記載のコンピュータ可読媒体。 請求項31 前記命令は、更に、前記プロセッサに、前記統合されたフィルタバンクの出力を前記統合されたフィルタバンクの入力にフィードバックさせる請求項25に記載のコンピュータ可読媒体。 請求項32 前記統合されたフィルタバンクは、移動デバイスにおいて実施される請求項25に記載のコンピュータ可読媒体。 請求項33 統合されたフィルタバンクを実施するための集積回路であって、複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関連する信号変換コマンド、及び付随するデータを受け取り、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する信号変換の一部としての少なくとも1つ変換を実行し、前記複数のタイプの圧縮されたオーディオビットストリームに関する前記信号変換の一部としての補完的処理を実行し、更に、前記少なくとも1つの変換を実行する再構成可能な変換コンポーネントの構成、前記補完的処理を実行する補完的モジュールの構成、及び前記補完的モジュールが接続され、実行される順序を制御するように構成された集積回路。 請求項34 前記補完的処理を実行することは、逆修正離散コサイン変換(IMDCT)置換と組み合わせてオーバラップ/加算演算を実行することを含む請求項33に記載の集積回路。 請求項35 前記補完的処理を実行することは、タイプII離散コサイン変換(DCT-II変換)を実行すること、前記DCT-II変換と置換が一緒になって行列乗算演算を実施するように構造化された該置換を実行すること、及び、合成多相フィルタリングを実行することを含む請求項33に記載の集積回路。 請求項36 前記補完的処理を実行することは、合成フィルタバンク置換を実行すること、及び、合成多相フィルタリングを実行することを含む請求項33に記載の集積回路。 請求項37 前記補完的処理を実行することは、解析多相フィルタリングを実行すること、及び、解析フィルタバンク置換を実行することを含む請求項33に記載の集積回路。 請求項38 前記補完的処理を実行することは、修正離散コサイン変換(MDCT)置換を実行することを含む請求項33に記載の集積回路。 請求項39 前記集積回路は、更に、前記統合されたフィルタバンクの出力を前記統合されたフィルタバンクの入力にフィードバックするように構成される請求項33に記載の集積回路。 請求項40 前記統合されたフィルタバンクは、移動デバイスにおいて実施される請求項33に記載の集積回路。
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